
ビーナスラインだけじゃない!地元民がそっと教える、松本の絶景穴場ドライブルート案内
2025年07月15日 14:04
信州を代表する絶景ドライブルートといえば、八ヶ岳連峰を望む天空の道「ビーナスライン」がまず思い浮かぶでしょう。その雄大な景色は多くの人を魅了し、ドライブ好きなら一度は訪れたい憧れの場所です。しかし、松本を中心としたエリアには、ビーナスラインの陰に隠れがちながらも、地元民がひそかに愛する絶景ドライブルートが数多く存在します。
今回は、喧騒を離れてゆっくりと景色を堪能したい、ちょっと違った信州の自然を感じたい、そんなあなたにおすすめの、松本の穴場ドライブルートを厳選してご紹介します。ビーナスラインとは一味違う、静かで奥深い信州の魅力を再発見できるはずです。
1.奈川渡ダム(ながわどダム)周遊ルート:秘境の湖と森林浴を楽しむ
松本市街地から国道158号線を西へ、上高地方面へと向かうルートは、梓川の清流と緑豊かな山々が織りなす美しい景観が続きます。このルートのハイライトは、なんといっても奈川渡ダムによって生まれた人造湖、「梓湖(あずさこ)」周辺のドライブです。
奈川渡ダムは、その巨大なスケール感もさることながら、ダム湖である梓湖の神秘的な美しさが魅力。周囲の山々の緑が湖面に映り込み、時間や天候によって様々な表情を見せてくれます。特に新緑や紅葉の季節は息をのむほどの美しさです。
おすすめポイント:
奈川渡ダム展望台からの絶景: ダムの堰堤にある展望台からは、梓湖と周囲の山々を一望できます。ダイナミックなダムの構造と、静かに広がる湖のコントラストは圧巻です。
梓湖畔のドライブ: ダム湖周辺には遊歩道や展望スポットが点在しており、車を停めてゆっくりと散策するのもおすすめです。湖畔の涼しい風を感じながら、森林浴を楽しむことができます。
奈川渡ダム資料館: ダムの建設に関する歴史や技術を学ぶことができる資料館です。ダムのスケールを体感した後で訪れると、より深く理解することができます。
立ち寄りスポット:
道の駅 風穴の里: 地元の特産品やお土産が揃う道の駅。新鮮な野菜や山菜を使った料理も楽しめます。ドライブの休憩に最適です。
野麦峠の館: 明治時代に女工たちが歩いた野麦峠に関する資料館。当時の過酷な労働環境を垣間見ることができます。歴史に触れたい方におすすめです。
ドライブの注意点:
国道158号線は、特に上高地シーズン中は交通量が多くなることがあります。時間に余裕をもって出発しましょう。
山間部の道なので、カーブやアップダウンが続きます。安全運転を心がけてください。
冬季は積雪や路面凍結の恐れがあります。事前に道路状況を確認しましょう。
2.美ヶ原高原(うつくしがはらこうげん)スカイライン:360度の絶景パノラマ
標高約2,000mに広がる美ヶ原高原は、まさに天空の楽園。広大な草原がどこまでも続き、遮るもののない360度のパノラマは、他の場所ではなかなか味わえない絶景です。高原へと続く道はいくつかありますが、今回は松本市街地から県道460号線(美ヶ原スカイライン)を通るルートをご紹介します。
曲がりくねった山道を登っていくにつれて、徐々に視界が開けていき、山々の稜線が姿を現します。そして、一気に視界が開けた時の感動は忘れられません。広大な草原、遠くに見える北アルプス連峰、そしてどこまでも広がる青空。まさに絶景という言葉がぴったりです。
おすすめポイント:
美ヶ原高原美術館: 広大な屋外彫刻展示と、ユニークな展示が楽しめる美術館。アートと自然の融合を堪能できます。
王ヶ頭(おうがとう)ホテル: 美ヶ原高原の最高地点に位置するホテル。宿泊はもちろん、カフェやレストランも利用可能です。ここからの眺めはまさに絶景です。
牛伏山(うしぶせやま): 美ヶ原高原の一角にある小高い山。気軽にハイキングを楽しむことができ、山頂からは美ヶ原高原全体を見渡せる絶好のロケーションです。
立ち寄りスポット:
扉温泉(とびらおんせん): 美ヶ原高原への登り口にある温泉地。日帰り入浴も可能です。ドライブの疲れを癒すのに最適です。
思い出の丘: 松本市街地を一望できる展望台。夜景スポットとしても有名です。
ドライブの注意点:
美ヶ原スカイラインは、冬季は閉鎖されます。事前に開通状況を確認しましょう。
標高が高いため、夏でも天候が変わりやすいです。羽織るものを持参することをおすすめします。
道幅が狭い箇所や急カーブもあるので、慎重な運転を心がけてください。
3.安曇野(あずみの)田園風景ルート:日本の原風景と清流を楽しむ
北アルプスの麓に広がる安曇野は、豊かな自然と美しい田園風景が魅力のエリアです。特に穂高町周辺には、清らかな湧水を利用したわさび田や水車小屋が点在し、のどかな日本の原風景が広がっています。
このエリアのドライブは、特定の目的地を目指すというよりも、気の向くままに田園地帯を走り、美しい景色を見つけたら車を停めて散策する、そんな自由な楽しみ方がおすすめです。
おすすめポイント:
大王わさび農場: 広大な敷地に広がるわさび田は圧巻。清らかな水が流れる美しい景観は、多くの観光客を魅了します。わさびを使ったグルメやお土産も楽しめます。
穂高神社: 北アルプスの総鎮守として知られる神社。荘厳な雰囲気の中で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
碌山美術館: 明治時代の彫刻家・荻原碌山の作品を展示する美術館。趣のある建物と、静かに佇む彫刻作品は、訪れる人の心を癒してくれます。
立ち寄りスポット:
安曇野アートライン: 安曇野には美術館やギャラリーが点在しており、それらを巡るのも楽しい過ごし方です。
安曇野ワイナリー: 地元のブドウを使ったワインを醸造しているワイナリー。試飲や見学も可能です。
ドライブの注意点:
安曇野エリアは道幅が比較的狭い場所もあります。対向車に注意して運転しましょう。
わさび田周辺は観光客が多いので、交通ルールを守り、安全に配慮しましょう。
春から秋にかけては、田植えや稲刈りなど、季節ごとに異なる田園風景を楽しむことができます。
まとめ:松本の穴場ドライブルートで、とっておきの信州体験を
今回は、ビーナスラインだけではない、松本の魅力的な穴場ドライブルートを3つご紹介しました。
奈川渡ダム周遊ルート: 秘境の湖と豊かな自然を満喫できる、静かなドライブ。
美ヶ原高原スカイライン: 360度の絶景パノラマが広がる、天空のドライブ。
安曇野田園風景ルート: 日本の原風景と清流に癒される、のどかなドライブ。
これらのルートは、ビーナスラインのような派手さはないかもしれませんが、それぞれに個性的な魅力があり、訪れる人に深い感動を与えてくれます。時間に余裕のある方は、いくつかのルートを組み合わせて、より充実したドライブを楽しむのもおすすめです。
ぜひ、あなた自身の足で、松本の隠れた絶景を探しに出かけてみませんか?きっと、忘れられない信州の思い出となるはずです。そして、これらの穴場ルートを巡る中で、地元の人々との温かい触れ合いや、素朴ながらも豊かな食との出会いも、旅の素敵なスパイスとなるでしょう。 カープロショップ松本車輌/ジョイカル松本